防災放送を「AIで文字起こし」して公開するのはアリ?ナシ?


最近のスマートフォンでは、留守番電話をAIが文字にしてくれる機能が一般的になってきました。音声を聞かなくてもパッと内容が分かるので、とても便利ですよね。

しかし、もしこれが「自治体の防災放送」だったらどうでしょうか?

先日、ある自治体様でミライエの機能を導入する際、「AIによる文字起こしを公開すべきか」について、非常に熱い議論が行われました。


揺れ動いた2つの意見

検討会議では、相反する2つの視点がぶつかり合いました。

  • 慎重派の意見:「町が管理するホームページに、誤字が含まれる可能性があるAIの文字を載せるのは、信頼性の観点からいかがなものか」
  • 推進派の意見:「2〜3分の音声をわざわざ聞くのは大変。たとえ多少の間違いがあっても、パッと見て内容が分かるほうが、より多くの人に情報が伝わるのではないか」


「情報の正確性」を取るか、「情報の伝わりやすさ」を取るか。

当初は「ナシ(公開しない)」という方向で進んでいましたが、最終的には「まずはやってみよう」という決断に至りました。


「間違い」への不安をどう解消したか

AIは完璧ではありません。特に地名や施設名などの固有名詞は、時々おかしな変換をしてしまいます。そこでミライエでは、以下の3つの工夫を取り入れました。

  • 「注釈」を必ず入れる: 専用ページ上に「AIによる自動文字起こしのため、誤りが含まれる場合があります。必ず音声をご確認ください」という注意書きを表示するようにしました。
  • 「人力」でサッと直せる: AIの文字起こしに誤りを見つけた場合、職員様が自分のパソコンやスマートフォンから、SNSを更新するような感覚ですぐに修正できる機能を追加しました。
  • AIの聞き間違いを先回りして防ぐ「辞書機能」を追加: AIが一度聞き間違えてしまった言葉(例:難しい地名など)を、「正解」とセットで登録できる辞書機能を開発しました。 一度登録しておけば、次回からはAIが自動で正しい単語に置き換えてくれます。使えば使うほど、その自治体様専用の「賢いAI」に進化していきます。


住民の皆様にとっての「優しさ」を考える

この機能を導入された自治体様では、音声を再生する手間を省くだけでなく、耳の不自由な方への情報伝達や、多言語翻訳への活用も視野に入れています。

「公式だから100%正しくなければならない」という壁を少しだけ下げて、「1秒でも早く、直感的に内容を伝える」というメリットを優先させた形です。

皆様の自治体では、どのような判断になりますでしょうか?


※ミライエでは、文字起こしを「表示する・しない」の切り替えはもちろん、運用に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。他自治体様の議論の経緯なども詳しくお伝えできますので、お気軽にご相談ください。

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